オレが全部ぶっ壊してやる

無情、残酷、無慈悲な殺し屋。それがロードホッグ。オムニック・クライシスによって、大きな痛手を負ったオーストラリアの政府は、オムニックと長期の平和協定を結ぼうと、オムニウム施設と周辺地域をオムニックに譲渡してしまう。これにより、アウトバックの住民やプレッパー、ソーラー・ファーマーなど、多くの人々が追い出されることになった。その中に、マコ・ラトリッジの姿もあった。故郷を追われた怒りから、マコたちは暴動を起こす。彼らはオーストラリア解放戦線を組織し、奪われた土地を取り戻すため、オムニウム施設とオムニックたちを襲った。争いが激化する中、解放戦線はオムニウム融合路を爆破。施設は消し飛び、アウトバック一帯は汚染され、金属片や瓦礫が数キロ四方に飛び散った。故郷が不毛の地と化したことで、マコもまた変わってしまった。環境に適応するため、ガスマスクを被ったマコは、壊れかけのバイクにまたがった。崩れ落ちたアウトバックの道路を走るうちに、マコの人間性は少しづつ失われ、その最後の残滓が消えたとき、マコはもはや存在せず、冷酷な殺し屋ロードホッグだけが残っていた。

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